健康生活大百科

ハッピークッキング

知っているようで知らない??必須脂肪酸

図2
 オメガ6とオメガ3はおなじ必須脂肪酸ですが、全く反対の作用があります。

おめ6
アレルギー・炎症・血栓促進作用、血液を固める作用があります。
紅花油、コーン油、サラダ油、ごま油、マヨネーズ、スナック菓子などに含まれます。

おめ3
アレルギー・炎症・血栓抑制作用、血管を拡張しサラサラにする作用があります。
亜麻仁油、えごま油、魚油(青背の魚)、ナッツ類(特にクルミ)に多く含まれます。

理想比率
近年の日本人に見られる欧米型の食生活は、オメガ6の摂取が大変多く、オメガ3:オメガ6の摂取比率が1:10~1:40に及ぶ場合もあります。オメガ6にはアレルギー促進や炎症の促進、血栓促進作用などがあるので、オメガ6過多の食生活が、アトピーや花粉症などのアレルギー症状の悪化や不調の原因。のひとつになっています。

また、マーガリン、ショートニング、菓子類、ファットスプレッドに大量に含まれるトランス脂肪酸は大量に摂取すると、悪玉コレステロールを増加させ心臓疾患のリスクを高めることが確認されており、危険性が周知の事実となっています。また、うつ病のリスクが50%、不妊症のリスクが70%も上がるという研究発表があり、2006年にはニューヨーク市が飲食店での全面使用禁止を条例で定めています。

オメガ3はアレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制と、全く逆の働きをしますので意識的に揚げ物や菓子類を控え、良質なオメガ3の油を摂ることが大切です。

 トランス脂肪酸
トランス脂肪酸というマーガリンやショートニングを思い浮かべますが、安価な植物油脂にも注意が必要です。原料から搾り取る時の抽出方法によっては、高温に過熱している製品があります。高温にすると、原料から抽出できる油の量が増えますが、トランス脂肪酸が大量に発生します。原料に熱を加えず圧力で油を搾る低温圧搾法(コールドプレス製法)。の油がお勧めです。

2017.06.12
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