
SIBOについて
小腸内細菌異常増殖とは、小腸の中で、異常な数、異常な種類の腸内細菌が増える病態です。英語のSmall Intestinal(小腸)Bacteria(細菌)Overgrowth(増殖)の頭文字を取りSIBO(シーボ)と呼ばれています。「腸内細菌」は腸内に生息する常在細菌のことを言いますが、「小腸」と「大腸」では環境が違うため、生息する細菌の種類や数も全く違います。小腸は大腸と比べて細菌数が少ないのですが、SIBOでは小腸の動きが停滞し、本来大腸に生息するはずの腸内細菌が小腸に入り込み、そのまま小腸に留まって、爆発的に異常な増殖を起こしてしまいます。増えすぎた腸内細菌によって、大量のガスが発生し、ほんの少し食べただけでもおなかがパンパンに膨れてしまうのが特徴です。
また、最近の研究では「過敏性腸症候群」と考えられてきた人のうち、約85%はSIBOだったという報告もあります。更には、健康と思われる人の腸を調べると、約30%がSIBOだったというデータもあります。腸に良いはずの食事を続けて、お腹が張って苦しくなる人、胃酸が逆流する、ゲップが出る、下痢をする、食べても体重が増えない・・・など思い当たる人は、要注意かもしれません。
SIBOに対する食事療法は、腸活の常識を覆します。腸内細菌のエサである、プレバイオティクス(発酵性の糖類)を含む糖類を徹底的に控える「低FODMAP食」という食事療法を行います。
F:Fermentable➝発酵性
O:Oligosaccharides➝オリゴ糖
D:Disaccharides➝2糖類
M:Monosaccharides➝単糖類
AND
P:Polyols➝ポリオール
これらの発酵しやすい4つの糖質を控えることで、小腸で増えすぎた細菌を兵糧攻めにして、減らしていく食事です。大腸の腸内細菌のエサとなる重要なプレバイオティクス食品もあり、健康に役立つものですが、SIBOには逆効果になるので、控えなくてはなりません。
まずは3週間、上記の高FODMAP食を全て避け、その後1種類ずつ摂取を再開しながら、不調を招いている食材を特定していきます。この方法で約8割の人の不調が改善できると言われています。除去期に完全にFODMAP食を除去することで、再開時に自分のお腹に合わないものが入ってきた時に、不調がより明確に判ります。
チェックをしたら、点数を合計してみましょう。
<結果>
0~10点・・・SIBOの可能性は低いです。
11~18点・・・SIBOの可能性が高いものの、他の影響も考えられます。
19点以上・・SIBOの可能性が非常に高いです。今すぐ対策を!
SIBO対策として、抗菌ハーブを生活に取り入れるのもおすすめです。(風邪対策にも!)
抗菌ハーブ一覧
クローブ・シナモン・シソ・オレガノ・オリーブ葉・ショウガ・ゴールデンシール・バーベリー・ペパーミント・タイム・セージ・レモンバーム・オレゴングレープ・エキナセア・ラベンダー