毎日取り入れたい食事
「まごは(わ)やさしい」は日本伝統の「和食」のメリットを、栄養学的に凝縮した「健康食材の詰め合わせ」のようなもの。普段の食生活の基本とすることで、栄養のバランスが摂れ、生活習慣病の予防、老化防止、免疫力のアップ、骨を丈夫にする、体調を整えるなど、様々な効果が挙げられます。
ナチュラルクリニック代々木では、「まごはやさしい」を食生活の基本とし、主食を白米やパン食から発芽玄米に替えることをお勧めしています。精神疾患で来院される患者さんの多くは、インスタント食品やコンビニ弁当、スナック菓子、菓子パンなどを常食としており、身体(細胞)の基礎作りに必要な栄養素が全く摂取されていない状態です。更に食品添加物や薬剤の服用により、精神的な症状のみでなく、身体の不調を訴えるケースも多く見受けられます。
伝統的な日本の食生活を普段の献立に摂り入れることは、食養生の基本でもあり、体調を回復させるために、もっとも重要な療法であることを理解しておきたいものです。
精神安定に必要なセロトニンの前駆体である「トリプトファン」は、「かしこいな」に多く含まれています。かつお、しいたけ、こんぶ、いりこは、まさに日本の「お出汁」。出汁のきいた和食は、先祖代々日本人の精神状態を守ってきたのでしょう。またセロトニンはメラトニンの分泌を促し、体内時計を調整します。
「なんだかよく眠れない」「ぐっすり眠れない」そんな時は、安易に睡眠薬などに頼らずに、まずは食生活を見直してみましょう。
2016.10.12