健康生活大百科

ハッピークッキング

細胞のアンテナ”糖鎖”、その働きとは?

細胞のアンテナとして機能する”糖鎖”。
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体は約60兆個ある細胞の集合体です。
実際のところ、糖鎖は具体的にどんな働きして健康に影響を与えているの?

図1
白血球など、侵入してきたウィルスや細菌などから常に命を守る免疫細胞の糖鎖は、その先端が触れることで、侵入者が何者なのかを判別します。

図2
免疫細胞のT細胞は、異物から抗原を獲得し、その抗体をもとにキラーT細胞に変身して攻撃に向かいます。遺伝子を一旦バラバラにして必要な形に組み替える、この一連の流れの情報伝達は、すべて糖鎖を通して行なわれています。

図3
異物を排除したら攻撃中止となりますが、免疫細胞に情報が伝わらず自分自身の正常な細胞を攻撃してしまうのが、リウマチ、アレルギー、アトピー、喘息、関節炎、甲状腺障害などの自己免疫疾患です。糖鎖に異常があり、細胞間の情報交換不足が原因であることが判っています。

図4
インスリン受容体の異常で、グルコースが細胞内に摂り入れられず血糖値が高くなるⅡ型糖尿病は、ホルモンレセプターである糖鎖が異常であると言われています。

図5
精子は卵膜表面に突き出ている独特な糖鎖と結合することで、卵膜を突破し、受精することが出来ます。

図6
情報は、電気信号として神経細胞を伝わっていきますが、糖鎖が絶縁体(髄鞘と言われる)をつくりことで、高速の情報伝達を実現します。この「髄鞘」と呼ばれる構造を作り出すのに糖鎖が必要です。身近な例では、ここの糖鎖が不足してくると、反射神経が鈍る」ことになります。

図7糖鎖生物学グループは、ある特定のタンパク質に結合する糖鎖が欠損すると、マウスが「肺気腫」を発症することを解明しています。(2005年10月アメリカ化科学アカデミー紀要に発表)

図8
細胞がガン化すると糖鎖の構造が変化し、正常細胞とのコミュニケーションを絶ってガンを増やしていきます。またガン化した糖鎖は細胞からはがれやすくなり、血管に浸潤して転移の原因になっていきます。

※その他、糖鎖による健康との関係は、まだまだ沢山あります!
【発達障害と糖鎖】はこちら

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2020.01.21
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