健康生活大百科

ハッピークッキング

乾燥から心をカラダを守るレシチン

■肌の基礎知識

お肌をみると平ら一枚の皮のようですが、じつは細胞がたくさん重なり合っています。

表面から「表皮」「真皮」の2層になっており、表皮はさらに細かく4層に分かれます。
お肌の細胞は、一番奥の「基底層」でつくられ、だんだんと表面の「角質層」に向かいます。

これをターンオーバー(肌代謝)と言い、最後には「垢(あか)」となって剥がれ落ちます。

肌1

健康なお肌は、いずれの層でも細胞がキレイに並び、
スムーズに代謝されていきますが、乾燥したお肌は、
細胞の陳列が乱れてその隙間から、さらに水分が抜けて、
代謝リズムもバラバラになってしまいます。
すると乾燥だけにとどまらず、くすみやシミ、
肌荒れ、ニキビなどの様々な肌悩みを招きます。

さらには、外からの刺激が肌の奥に入りこみ、
「かゆみ」「炎症」を起こし、皮膚疾患へとつながっていきます。

この水分蒸発をとどめてくれるのが、
細胞膜を構成する「レシチン」の働きです。

 

■肌の「潤い」 = 肌の「体力」

身体の内部は血液によって、酸素や栄養を届けていますが、
お肌の表面(表皮)には血液がありません。
お肌は水分を使って栄養を肌すみずみまで届けているのです。

肌に潤いがあると、もっちりとハリがでて見た目の艶や輝きはもちろんですが、
「かゆみ」や「炎症」も起こりにくい肌といえます。

反対に、トラブルのある肌は、水分が少なく外からの刺激を受けやすくなります。
冬の乾燥をそのままにしておくと、春は紫外線が強くなり、
花粉やほこりで肌トラブルが多くなります。

肌2

■肌の乾燥はメンタルも影響する

肌のケアは、美容のためだけではありません。
ウイルスや細菌の侵入を防ぐ第一の砦が肌粘膜です。

通常、肌表面は角質に覆われていて、他の粘膜よりも
厚く丈夫にできています。しかし、衣類やマスクなどの摩擦や、
保湿不足による乾燥・ひび割れなどが生じると、
そこから菌が侵入しやすくなってしまいます。

また、皮膚の真下には神経があります。
かゆみがひどくなるとイライラしたり、集中力が低下したりなど、
メンタルにも影響していきます。さらには逆もしかり…
メンタルが不安定でイライラやモヤモヤが募ると、
皮膚のかゆみを起こしやすくなることも判っています。
とくに、小さなお子様や皮膚が薄い肌質の方はご注意を。

いまや保湿対策は一年中必要ですが、
とくに寒さを伴う時期は、より一層、保湿を心がけましょう。

 
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2020.11.25
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